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シゴトバCAMPUS VOL.1

シゴトバCAMPUS VOL.1の写真

シゴトバTALK  VOL1.

「激論!地元(地方)か?

  東京か?海外か?

  これからの

  シゴトバをさがせ。」

デザクリ討論会とはファシリテーターの天野譲滋さんが代表を務めるジョージクリエイティブカンパニーが主催するデザイナーとクリエイターの為の討論会です。今回はそのまま大阪に移植する試みとして、建築家の谷尻誠さん、デザイナーの小関隆一さんを迎えて行われました。シゴトバBASEはシェアオフィスということで、天野氏を含めた3名がどのように活躍していったのか、“シゴトバ”という切り口も交えたお話を伺いました。

 

KOZEKI RYUICHI / デザイナー   TANIJIRI MAKOTO / 建築家

 

小関 隆一     谷尻 誠

谷尻誠:

1994年~1999年 本兼建築設計事務所

1999年~2000年 HAL建築工房

2000年 建築設計事務所Suppose design office 設立

Suppose design office

http://www.suppose.jp

 

小関隆一:

1998年 I.D.K.デザイン研究所に在籍 喜多俊之氏に師事

第2デザイン室 室長歴任

2011年 リュウコゼキデザインスタジオ設立

Ryu Kozeki Design Studio

http://www.ryukozeki.com

 

—シゴトバとは

 

天野:小関君は大阪が誇る世界的なデザイナー、喜多さんの事務所でお仕事をされていたわけだけど、この辺にいたんでしょ?

 

小関:そうですね、北堀江は良くいましたよ。

 

天野:今は独立して東京(地元)に戻って大阪に来てまた戻ることとかってあると思うんだけど、何か違いある?

 

小関:最初は言葉の違いを一番感じましたね。ある種のカルチャーショックでした(笑)放る(ほる)って何?って!

 

天野:確かにいろんな部分でニュアンスの違いなどあるよね。

 

小関:東京で働いたっていう経験がなかったこともあって、より強く感じたのかもしれませんね。

 

天野:何歳で出てきたの?

 

小関:24ですね。大学時代から独立しようと考えていて、どうせだったら独立されているデザイナーの元で働こうと。それでご縁があったのが喜多先生でした。ただ独立するにあたって、語弊を恐れずに言うと、大阪に執着がなかったってのもあるかもしれません。だったら地元戻ろうかと。決して言葉がどうこうっていう理由で大阪を離れたわけではありませんよ(笑)

 

天野:商談も関西で特有のがあるよね。初めは分からなかったんだよね。俺も京都で10年間やってたから分かるんだけど関西(京都)で商談して「考えときます」っていいうのは断り文句なのよね。だから東京で同じように言われた時、3日後に電話かかってきてビックリしたことがある。

 

小関:(仕事が)何となく決まってることがある気がしますね(笑)大阪は「やっとこっか?」→「うん、やっとこう」みたいな会話で仕事が成立することがしばしばありました。東京だと「こういう風にやりましょうね」って決めないと動かないことが多いですしその点やり易いなってのもありますね。

 

天野:そうだよね。

 

小関:大阪から東京に戻ったとき一番考えたのが、俺が誰なのかって周りの方々は分からないわけじゃないですか?それで名刺を渡すときに書いてある住所が“シゴトバ”。仕事を作っていく基盤を作らなきゃいけなくて、その為の“シゴトバ”っていうイメージ。だから拠点が必要で・・・。

 

天野:そうだよね。じゃあ、谷尻君は“シゴトバ”って聞いてパッと浮かぶ事ある?

 

谷尻:まぁ僕もどこでもいいですね。僕自身のことを言うと、僕はデスクがありません。というか無くしました。ノートを開いた所が僕のシゴトバですね。空いている所で仕事をする。じゃないと席を決めると「これどうしましょう?」って聞いてくるスタッフとそうじゃないスタッフって分かれちゃうでしょ。だから決めないようにしてて「最近どう?」とか声を掛けてウロウロしながらコミュニケーション取っていきます。一日中そうしてるっていうのが僕の仕事のやり方。じっとしてるのが得意じゃないですよね。

 

 

「シゴトバ」と「クラシバ」

 

天野:“シゴトバ”に対して住む場所を「クラシバ」と仮にタイトルとしましたが、住む場所と仕事をする場所について考えてみたいと思います。今どこに住んでるの?

 

谷尻:広島と東京にも家があります。どっちも同じベッドを置いています。

 

天野:え、じゃあパッと起きたときに「今どっち!?」みたいになる?

 

谷尻:ありますありますそれ!!仕事に関しては広島にいる方が真面目にしてますね(笑)東京にいると夜出かけていくことが多いんですよね。

 

天野:そうだね、さっきの自己紹介を見てても色んな人とのつながりがあるもんね。

 

谷尻:人に会うとなんだか本を読んでる気持ちになるんですよ。やがて自分の仕事と化学反応が起こるというか。だから夜寝る間を惜しんで人と会って、それが昼間の仕事に生きてくるっていうか。

 

天野:それってさ、スタッフにおんなじテンションで伝えれる?

 

谷尻:だから「THINK」(※1)をしてるんです。

 

天野:「社長はいいよな〜・・・みたいになっちゃうもんね。」

 

谷尻:そうそう、「社長は飲み歩いて楽しそうだなぁ」みたいなね。だから僕が経験することをできるだけスタッフで共有できるようにするもくろみもありますね。

 

天野:喜多さんの時ってさ、喜多さんみたいになれる?

 

小関:いやぁ、ある程度何を考えてらっしゃるのか予想ができるようにはなりましたが、真似はできないし代わりもできないですね。

 

天野:喜多さんは何で大阪にいらっしゃるの?

 

小関:大阪ご出身だからじゃないですかね。大阪愛は感じます。

 

天野:そういうの広島にある?

 

谷尻:まぁ自分の生まれたとこだし、家賃も劇的に安いですからね。精神的な豊かさというか。東京って悲しいかなお金がないと楽しめないんですよね。

 

天野:そうかもしれないね。今思い出したけど谷尻君ってマイレージが凄いんだよね!

 

谷尻:そうなんです。今20万マイルあります(笑)

 

天野:普通10万マイルでも相当なのにね。アップグレードが操縦席までいっちゃうんじゃないの?(笑)では海外には?

 

谷尻:海外には積極的に行きたいって思っていますね。お金のことに興味がなくて、新しいことにチャレンジすることが好きなんですね、本当に。海外って言葉も不自由だし作り方もうまくいかないしっていうのが必死でやらないと行けない状況に追い込まれてルノが好き。

 

天野:予算がない、納期がないってなると「あ〜っ!!」ってなるよね。
ドMだね(笑)小関君はドMなの?

 

小関:そうかもしれませんね(笑)上手くいかないときにどうやって乗り越えていくかっていうときに楽しみをかんじます。

 

天野:最終的にはどこで仕事して暮らしたいってある?
小関:ようやくスタートラインに立ったんで、今の場所(東京)にこだわりはないですね。10年後にやりたいこと、行きたい所に行きたいと思います。

 

谷尻:僕は広島に事務所を建てたいなって思ってます。それでゲストハウスを作りたいんですよ。色んな人が広島に行きたいってなるような。出張ってホテルに泊まって、なんとなく美味しいお店に連れて行ってもらってみたいな。それより各地で活躍している人たちがそんなことを始めると面白いじゃないですか。

 

(※1)THINK
谷尻氏の事務所、サポーズデザインオフィス(広島)で行われているイベント。
業界を問わず、外部の著名人を定期的に招いていて、県外からも見学者が絶えない。

  •  「僕は広島に事務所を建てたいなって

     思ってます」

  • 毘沙門の家(2003年)

 

 

—東京と地元

 

天野:東京と地元っていう所で言うと、谷尻君は東京と広島があるけど、今は拠点が広島?

 

谷尻:そうですね、ヘッドオフィスは広島ですね。

 

天野:やっぱり東京にいた方が効率がいいとかは?あのジャパネットさんも移ったでしょ?なんかこだわりとかあるの?意地とか(笑)。

 

谷尻:こだわりはないですよ。(笑)ただ設計事務所って貧乏なんですよ。スタッフも薄給でがんばってて・・・。

 

天野:うん、板前さんの世界だよね。

 

谷尻:東京でスタッフになったばかりの頃って10万ぐらいなんですよね。家賃払ったら終わるっていう状態。もうね、ホントにみんなよく生きてるなぁって思いますよ!その割には休みもないし朝から晩までもう・・・

 

天野:谷尻君だって不況の時代ってあったんでしょ?

 

谷尻:僕も全然仕事無かった時が半年ぐらいありましたね。最初半年間ぐらいは焼鳥屋でバイトしてましたよ(笑)事務所を構えた時も「設計でお金もらわなきゃ」って思ってなかったですね。
・・・例えば死ねるんだとしたら、死ねるぐらいストイックに頑張れるとしたら何でも出来ると思うんですよね。でもみんなうっかり働いちゃうじゃないですか(笑)だってお腹減ったら働いてお金稼ぎますよね。別になんでも出来るじゃないですか。だから死ねないんだなぁって。死ぬ勇気もないし!

 

天野:いやぁ、いちゃってるねぇ〜!確かに死ねる方がストイックだよね。俺もそう思う。じゃあさ、今は東京と広島だったらどっちが割合多いの?

 

谷尻:東京が月20日ぐらいですね。最近距離感が麻痺してきました。東京が近いって思うようになってきましたね。上海行く事も多いんですが時間を考えると大して変わらないんですよね。

 

天野:あ、そうだ。ノマドって流行ってるじゃん?どう思う?あれってただの言葉だよね?

 

谷尻:どこでも仕事できますよね。以前ジャカルタに行くことがあったんですよね。でも当日チェックインの段階で止められました。パスポートの有効期限がちゃんとないと入国させてもらえないんですよ。基準に対して1ヶ月足りなかったんです。それで結局行けなかったんでスカイプでレクチャーしましたからね。

 

天野:止められちゃったんだ。

 

谷尻:あ、あとその時一つ発見がありましたね。成田に行って帰ると帰国した気分になれますよ!

 

天野/小関:ハハハハ!

 

谷尻:なんかいきなりラーメン食べたいなみたいな。

 

天野→小関:大阪ってどう思う?変な話中途半端でしょ?東京よりは仕事ないし、田舎よりはあるし。10何年だっけ?

 

小関:13年いました。スケール感で突き抜けたければここにいたらまずいなって思います。幸い喜多さんの所は世界中から仕事が集まって来る事務所だったんで大阪にいながら色んな視点で物をみれたなっていのが貴重だったんですね。
変な話、東京もムラ社会だなって思ってます。

 

天野:ムラ社会?
小関:世界的に見たら東京のデザインってあっても無くても世界は動くんだなって凄く痛感しているところがあって。東京行ったからって安心してる部分は一個もなくって。逆に東京にいようが大阪にいようが日本を見ろって所まで持ってかないと。

 

天野:志が高いね!

 

小関:それくらいの方が面白いですし。東京は勝負するって所じゃなくて、東京から発信するっていうぐらいの感覚です。

 

谷尻:ただ東京って面白い人は多いですよね。

 

天野:確かに。人も多いし色んな人が集まってるからね。そういえば東京に何かを得るために行くことってある?若かったからかな、京都で仕事してる時は東京で刺激をもって帰ってくる、みたいな時があったな。ある種チャージしに行くっていうような。そういうのってある?

 

谷尻:(最近は)吸い取られてる感じは有りますよね(笑)

 

天野:ハハハ。(笑)確かに消費してるよね。

 

谷尻:モルモットみたいな気分になりますよ。地方にいる方が時間がゆっくり流れます。

 

それぞれのシゴトバに対する考え方を伺える討論でした。3人が歩んで来ている道の中で、やはり「東京」は共通の土地でした。世界に向けて、また国内に向けても発信源としての「東京」が持つ力はあるのかもしれません。シゴトバBASEも東京の拠点開設に既に動き出しています。乞うご期待!今回のシゴトバCAMPUSは谷尻氏は海外出張帰りからそのまま東京→来阪というスケジュール。小関氏も独立してから1年半ということで「過去」の話というより「今」をどのように捉えて、「未来」を見据えた決意が伝わってくる内容でした。

  • 「東京行ったからって安心してる部分は

      一個もなくって」

  • KDTK-Shelf/ Room Divider(2011年)
  •  ーアイデアをカタチにするコツ

     

    「いつでも

     人と会える時間を大事にしておく」

 

 

 

–「シゴトバ」と「クラシバ」

 

天野:“シゴトバ”に対して住む場所を「クラシバ」と仮にタイトルとしましたが、住む場所と仕事をする場所について考えてみたいと思います。今どこに住んでるの?

 

谷尻:広島と東京にも家があります。どっちも同じベッドを置いています。

 

天野:え、じゃあパッと起きたときに「今どっち!?」みたいになる?

 

谷尻:ありますありますそれ!!仕事に関しては広島にいる方が真面目にしてますね(笑)東京にいると夜出かけていくことが多いんですよね。

 

天野:そうだね、さっきの自己紹介を見てても色んな人とのつながりがあるもんね。

 

谷尻:人に会うとなんだか本を読んでる気持ちになるんですよ。やがて自分の仕事と化学反応が起こるというか。だから夜寝る間を惜しんで人と会って、それが昼間の仕事に生きてくるっていうか。

 

天野:それってさ、スタッフにおんなじテンションで伝えれる?

 

谷尻:だから「THINK」(※1)をしてるんです。

 

天野:「社長はいいよな〜・・・みたいになっちゃうもんね。」

 

谷尻:そうそう、「社長は飲み歩いて楽しそうだなぁ」みたいなね。だから僕が経験することをできるだけスタッフで共有できるようにするもくろみもありますね。

 

天野:喜多さんの時ってさ、喜多さんみたいになれる?

 

小関:いやぁ、ある程度何を考えてらっしゃるのか予想ができるようにはなりましたが、真似はできないし代わりもできないですね。

 

天野:喜多さんは何で大阪にいらっしゃるの?

 

小関:大阪ご出身だからじゃないですかね。大阪愛は感じます。

 

天野:そういうの広島にある?

 

谷尻:まぁ自分の生まれたとこだし、家賃も劇的に安いですからね。精神的な豊かさというか。東京って悲しいかなお金がないと楽しめないんですよね。

 

天野:そうかもしれないね。今思い出したけど谷尻君ってマイレージが凄いんだよね!

 

谷尻:そうなんです。今20万マイルあります(笑)

 

天野:普通10万マイルでも相当なのにね。アップグレードが操縦席までいっちゃうんじゃないの?(笑)では海外には?

 

谷尻:海外には積極的に行きたいって思っていますね。お金のことに興味がなくて、新しいことにチャレンジすることが好きなんですね、本当に。海外って言葉も不自由だし作り方もうまくいかないしっていうのが必死でやらないと行けない状況に追い込まれてるのが好き。

 

天野:予算がない、納期がないってなると「あ〜っ!!」ってなるよね。
ドMだね(笑)小関君はドMなの?

 

小関:そうかもしれませんね(笑)上手くいかないときにどうやって乗り越えていくかっていうときに楽しみをかんじます。

 

天野:最終的にはどこで仕事して暮らしたいってある?
小関:ようやくスタートラインに立ったんで、今の場所(東京)にこだわりはないですね。10年後にやりたいこと、行きたい所に行きたいと思います。

 

谷尻:僕は広島に事務所を建てたいなって思ってます。それでゲストハウスを作りたいんですよ。色んな人が広島に行きたいってなるような。出張ってホテルに泊まって、なんとなく美味しいお店に連れて行ってもらってみたいな。それより各地で活躍している人たちがそんなことを始めると面白いじゃないですか。

 

天野:京都の柳原くんはやってるよね。そういう人が増えてくるといいよね。

 

 

 

<編集後記>
対談後、ファシリテーターの天野さんとのお話の中で「今回はUstreamの中継もない中だったので、“居酒屋ぶっちゃけトーク”というのも一つのテーマだったんです」と教えてくれました。なるほどですね、なかなかここに書いていいのか悩むことも色々ありましたが無事編集することができました。
こうやって編集することで、CAMPUS vol.01が行われた2012年11月を思い返しています。思う事は一つ。書ききれないことがいっぱいあります・・・。是非生でSPECIALなゲストとの身近なトークをお楽しみください。

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