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シゴトバCAMPUS VOL.11

シゴトバCAMPUS VOL.11の写真

 

シゴトバCAMPUS vol.11

 

藤原 明

 

はじまりのはじまりをいっしょにつくる。

 

AKIRA FUJIWARA/りそな総合研究所 リーナルビジネス部長

 

藤原 明

1967年大阪市生まれ。大阪市立大学商学部卒業。03年10月にりそな銀行大阪営業推進部プランニングマネージャーに就任。現在りそな総合研究所 リーナルビジネス部長、りそな銀行営業サポート統括部地域戦略グループ地域オフィサー、コーポレートビジネス部アドバイザーを兼任。FM802・大阪府をはじめとする多様な企業連携・産学連携・社学(地域)連携・官民連携による「REENALプロジェクト」を展開中。企業や地域における活性化への取り組みが反響を呼んでいる。

 

 

 

私、実は銀行入って1日目で辞めようと思っていた人間でして…。

 

 

リーナルとは「りそな銀行」と「リージョナル」という言葉を合わせた造語なんです。

 

 

りそな銀行の藤原さんです。
宜しくお願いします。
藤原さんとは12年のおつきあいになります。
僕がやってるアートの活動をやっている中のお仕事で知り合いました。

まずはじめに、リーナルとは?始めるきっかけとは?

 

リーナルとは「りそな銀行」と「リージョナル」という言葉を合わせた造語なんです。
もともとフリーペーパーの名前だったんですけど。
みなさんご存知ですかね?13年近く前に、りそなショックというのがありまして、公的資金3兆円超えるみたいな話で。
ようやくこの6月に全額返すまでになったんですけど。

 

当時公的資金が入った時に、当時のJR東日本の細谷副社長が来られまして「銀行のビジネスモデルって崩れたんだよね?じゃあ新しい銀行像を作ろう」とおっしゃっていただいたんですよ。

 

私実は銀行入って1日目で辞めようと思っていた人間でして、ずっと銀行変えたいなと思いながらずっと残ってたんですけど、平成15年の入社11年目に本部へ転勤のチャンスが訪れて、私の上司も「好きなようにやれ、お前の思う銀行像を形にせえ」と。
新しい銀行像といっても誰もイメージがつかないので、その先行モデルを形にする、ということで始まったプロジェクトです。

 

最初は天神橋筋商店街にアプローチをかけはったんですよね?

 

そ うなんです。大学時代、商店街や商業施設を研究するゼミにおりまして、一番近い所からやったらええなと。たまたま谷口さんが勤めてはるビルの下の南森町支 店に本部の転勤になるまで勤めてたんで、天神橋筋商店街となにか一緒にやりたいなと思いまして。大学の先生に相談したら喜んでもらいまして、商店街の理事 長さんにも「やりましょう」と言ってもらいまして。

地元の一番近所からやろうってのは面白いですよね。
最初に商店街の理事長さんに話に行ったときはどうだったんですか?

喜んでくれると思うでしょ?「誰がお前のところとやるか」と言われたんですよこれが。「なんでですの?」って聞いたら「お前はすぐ転勤するやろ、そんな続かへん、打ち上げ花火みたいなことしてもしゃーない」って言われたんです。

 

で もそのまま帰るわけにもいかないですし、なんとかして口説かなあかんと思って「なんでそんなこと言うんですか?」って聞いたら、「銀行員は昔は足繁く通っ てくれたけど、最近は全然来てくれへんし、そんなとこと一緒に組んでもしゃーない」って言われたんです。やから「新しい時代の付き合い方ってあるんちゃい ますか?」って言うたら、「なにできんねん」って言われまして。それで「考えてみますわ」って言って帰ったんです。

 

で、落語をやることになったんですか?

 

そうそう。僕大学時代落研やったんですよ。商店街の空き店舗を改装したスペースがありまして、落語やったんですよ。そしたら「お前やる気やな、本気やな」って。そのうちだんだん本気になっていただきまして。

 

では最初にしたお仕事を紹介していきますか。

 

はい、なんと”商店街限定定期預金”です。
当時我々グループで4店舗あったんですが、その4店舗だけで扱う定期預金っていうのを作りまして。
「商店街って出口も入り口もないやろ?」ってことで前から読んでも後ろから読んでも”百天満天百”っていう名前を借りて定期預金作りまして。利率は一緒なんですけど。袋だけを作ったと言う。

 

天満宮さんの朱印を借りたんですけど、また朱印を借りるのも大変で。「そんな商売に朱印なんて貸せません」って。
でも「商店街の活性化なんです、天満宮さんにとったら門前街なんですよね?」って言って貸してくれたんです。
でも日にちがギリギリで。

 

発売前に500口座限定やったんで500枚僕が一人でポンポン押しまして。銀行の中では”気が狂ったんか”と言われてました。ほんで僕が朱印を押してる姿を理事長が見てくれてたんですよ。

 

ええ話やな。

 

ええ話でしょ?
そしたら理事長さん来てくれはって、「やるんやったら盛り上げなあかんで」って言うてくれはったんですよ。「盛り上げるってどうするんですか?」って聞いたら「記者会見やろう」って。「なんの記者会見するんですか?」って聞いたら「この朱印の調印式をやろう」って。

 

で、 うちの執行役員、大学の教授、理事長さん、天満宮の宮師さんが集まってくれはって。それ、天満宮の花娘って梅祭りのとき来てはるでしょ?あの人が鏡餅乗せ てる三宝ってあるでしょ、あれに朱印乗せて厳かに出てくるんですよ。で、手に取って押して、はいできましたー!言うて前に出したらもう、フラッシュがバ シャバシャたかれて。テレビニュースにもバーンって出て。それで500口座全部売り切れまして、なんと預金が11億円集まったんです。

 

ええ〜〜〜

 

信じられへんでしょ?で、売れた瞬間銀行内で「あれいけると思っとったんや」って言う人がいっぱい出てきたんですよ。

 

ようあるようある。

 

で、これが1回目の企画で。当たったんで色々できたという。これがきっかけですね。

 

これなかなか解約できないって聞いたんですけど。

 

なんでかって言うと、これ朱印押してるからバチ当たりそうみたいで。解約阻止に繋がるなって。

 

思いつきでやったのにすごいですね。

 

そうなんですよ思いつきでねえ。

 

これで商店街に顔も利くようになったんですよね。

 

そうなんです、商店街歩いてたら「藤原さーん!」言うて。ほんと嬉しかったです。こんなことやってる理事長さんももっとやろうって。「お前みたいな眉唾物」とか言うてはったんですけど。

 

で、 商店街の天満宮、あそこお酒置いてあるじゃないですか。理事長さんに、「あれがオリジナルやったらよかったですねえ」って言うたら「昔この辺地下水が美味 しいところで、酒造り屋さんがあったんや」って言いながらものすごい古い資料引っ張り出してくれまして。それで「これを復活させましょう」ってなったんで す、それで田植えから稲刈りまでやってお酒作ったんです。

 

そしたらまたニュースに載りまして。利き酒大会やったり。「銀行員がお酒を作る」って話題になって。うちの会長なんかは手土産で持って行ってましたね。

 

こ うなってくるともう理事長さんとも携帯番号を教えあう仲で。そんなある時「すぐに来てくれ」と電話があって。行ったら「誰にも言うなよ、実は三枝が天満宮 さんとこに繁昌亭っていう落語の専門の小屋建てたいらしい、ええやろ?」って。それで僕も落研で三枝さんの大ファンでしたから。

 

ほ んで「上物どうするんですか」って聞いたら上物退けるのに2億円かかると。そんなお金どうするんですか、って聞いたら「寄付で集める」って理事長さん言う んです。「そんなん集まるんですか?」って聞いたら「それが誰も集まらん言うてんねん、だからお前に相談したんや」って言われまして。「お前んとこに出し てとは言わへん、お前のとこも公的資金入って大変やろ?でもせっかく一緒に商店街盛り上げることやってんねんやから、一緒になって盛り上げること考えてく れへんか?」って言われたんです。

 

相当大仕事ですよね。

 

はい。でも僕三枝さんの大ファンで創作落語とかコピーしてやってたので。三枝さんの仕事ができたらもうええわ、と思ってたらすぐに実現してしまいまして。

 

こ の時谷口さんとの仕事も、もう始まってたんですけど、このときホールをよく使ってたんですよ。堺筋本町のりそな銀行本店の地下に、パイプオルガンまであ る、バブルの塔と言われてる560人入るホールがありまして。結構映画の試写会とかもしてたのでそこで「チャリティー寄席」やりましょうってなったんで す。

 

500人入るので、お一方5,000円で1日250万集まるんですよ。でもただ集めるんじゃなくて、繁昌亭が 寄付でできるんですよ、っていう感じでメイクムーブメントじゃないですけど、生の落語ってこんなにいいんですよって言うのを見てもらえたらなって。繁昌亭 できたら毎日見れるんですよって。

こんな感じで呼びかけて、これがスタートアップです。

 

2005 年、2回目の時は三枝さんと、ざこばさんと、鶴瓶さんが出てくれはったんですよ。ざこばさんが記者会見のときにきてくれて「三枝くんとか鶴瓶くんには負け たくない」って言うてくれはったんですけど、この後ざこばさんお酒に酔って足複雑骨折したんですよ。でも記者会見の時にそう言うたもんやから、当日病院か ら来たんですよ。すごいでしょ。

 

全員違う事務所の3人が同じ舞台に上がるってことで即完でしたね。その次は八方さん、染丸さん、春團治さんでした。そんな感じでどんどん広がっていって、2年半かかって繁昌亭できたんです。

 

ファンドレイジングってよく言われますけど、大阪って大阪城もそうですし、橋とかもそうですし、全部町人の力で作るっていうか、ファンドレイジングの土壌が出来上がってると思うんです。

 

鳥居やらなんやらいっぱい名前付いてますもんね。
そういう感じで銀行と落語っていう、銀行の新しいモデルを作ったんですね。

 

はい、その後も銀行のロビーで「RAKUGO BANK」っていうのをやったんですよ。繁昌亭ってファン層は高齢者が多いんですけど、もっと若いOLやビジネスマンにも来て欲しいって春團治さんから相 談がありまして。やからその時に「OLやビジネスマン、我々の店舗の周りにうじゃうじゃいますよ」って言ったんですけど、落語って18:30〜とかが多く て、でもそれやと就業時間と合わないんで「19:00からやりましょう!」ってなったんです。会社帰りに落語行くという。20回くらいやったんですけど、 最後の方は申し込みもいっぱいになって。

 

今は「CLASSIC BANK」ってのもやってはるんですよね?

 

朝日放送さんのNPOの音楽振興会さんなんですけど、20回ぐらいやってます。インターネットバンキングやってるお客さんにメール配信するんです。オーディ ションに合格された方が出るイベントなんですけど、560席が数時間でいっぱいになるんですよ。数行のメール配信するだけなんですけど。20回やってるん で、もう1万人超えてるんですよ。

 

「なんで銀行で落語やねん」とか「クラシックやって銀行儲かんのかい」とか「酒作っても口座増えへんやんけ」言われると思うんですけど…。

 

最初は新しい銀行像というものをイメージできるところからやっていったんですけど、金融セミナーやるなんて言ってもそんなに人なんて来ないんですよ。ところ が、銀行のお客さんの色んな関心事がありますよね。それを提供することによって、まず一回銀行に足を踏み入れていただくんです。今まで流してたメールを読 むようになったり、落語やクラシックのメールをみて、初めて銀行にくるお客さんが増えたり。色んな関心ごとがあるお客さんに色んなコンテンツを提供するっ ていうのはすごく有効だと思います。

 

こないだの土曜日なんかも阪大の読書会があったんですけど、そんな阪大の専門 書読む読書会なんか人来ないと思うじゃないですか。でも数分で30人いっぱいになったらしいですよ。スペインの劇作家のお話を聞く会に来た人も、ほとんど スペイン行ったことある人ばっかりやったり。
銀行はそんなコアなお客さんを集められる、全然気づいてない宝の山を持ってるということなんです。

 

銀行のメディア化というか、媒体としての力をつけてきたんじゃないのかなということだと思うんです。

でも802さんと組んでなかったらこういうイベントもどうやって組んでいっていいのか分からなかったですよ。ほんとに。
谷口さんのおかげですわ。

 

ほんまに?

 

ほんまほんま、ほんまです。

 

でもみんな銀行に行って楽しんで帰ったり、喜んで帰ったり、普通おかしいよね。

 

めっちゃええ顔して帰りはるんですよ。
アンケートとったら、銀行って「いち早く帰りたいところ」なんですって。なんかじろじろ見られてるし、みたいな。ほんとみんなの帰る時の顔、すごくいいですね。それがいいなぁと思います。

 

こ れだけ捌けてる銀行やから安心、って言って本当に相談していただけるお客様いらっしゃいますし。このREENALというプロジェクトをやって、今までと全 然違う付き合い方ができるなーと。ものすごいネットワークの広がり方ですよ。僕は銀行員で外回りやってましたけど、こんな楽な営業ないな、と思いました よ。だって向こうからいっぱい来てくれるんですもん。僕は「営業しない営業」が目標なんですよ。それの為には、ほんとに色んなことを発信していかななー、 という勉強になりました。

 

これ面白いなぁ、まだ半分も行ってないね。(笑)

 

もうええんちゃいますか?

 

いやいや、じゃあちょっといきますか。
ようやくうちとのRESONARTやつですけど…

 

僕の人生を変えた!

 

も ともと始まったきっかけがですね、藤原さんの前任の方が年頭の挨拶に来られたんですよ。その時に「802さんは若い人に人気があって羨ましいですわ、銀行 はなかなかそういう人は来てくれへんさかいに、若い人を集めるような面白いことできませんかねぇ」という話を半分冗談みたいに言うてはったんです。そした らその時営業部長が「こんなんやってますよ」言うて心斎橋のソニービルでやってるdigmeoutの展覧会見に行ってくださいと。

そのときに「りそな」と「アート」で「RESONART」にしようっていうプレゼンをして。

ど うせやったらキャッシュカードやらせてください、って言ったんです。絶対通ると思ってなかったんですけどね。でも銀行って、ものすごーいハンコがいるんで す。やし「この人は人気のアーティストなんか」「アンケートとったんか」とかね。それで最終的にスヌーピーやキティちゃんになってしまって。

でももし若いアーティストを使ったカードができたら、それをやってる銀行のイメージってすごくよくなりますよーって話になったんです。
そしたらそのときの担当が「おもしろい」って言ってくれて預かってくれはって。「普通銀行ってあかんもんはあかんから、預かるってことは進行ってことですよ!期待して待っててください!」って言われたんですけど、半年経っても何の連絡もないんです。

「やっぱあかんなぁ〜」ってなってたときに、りそなショックがあって。そのときに「ハンコ3個で通したる」って言われてRESONARTが始まったんです。りそなはもともとジブリのカードとか作ってましたよね?でもジブリって色々しがらみもあって動きが遅いので。

で、3種類5000枚ずつ作って半年でなくなるかな〜って言うてたんですけど、2週間で全部なくなってしまって、関西だけでやったんですけど。

高校生が5人くらいで銀行にきて「これください」って銀行にお金入れにくるんです。銀行員さんもびっくりしてました。

若い人が銀行にお金入れるって、まずありえないですし、若い時に作った口座って長持ちするんですよ。「これは金脈を得た!」ってなってこれで終わる予定やったんですけどしばらく続けました。

で、 「アートカード登場!」みたいなカードの写真が入ったポスターを作ろうってなったんですけど、それやと銀行がアートをやってるってことがわからないので、 「絵だけにしよう、それじゃないと銀行がアートをやってるってことがわからへん」ってなったんです。まあちょっと譲歩して小さくカードは入ったんですけ ど。

このときはまだ分からなかったですけど、こうやってこの後、りそなと若い人が一緒になってくるってことが分かってくるんですよね。このあと担当が藤原さんに変わります。

で、こういうアートとりそなのことを伝えたいな、ということでできたのがフリーペーパーの「 REENAL」ですね。

は い、実は天神橋筋商店街でやったときもすでにREENALってあったんです。僕が担当変わるってなった瞬間に企画書書いて、谷口さんに会ったときもすぐ 言ったんですよ。谷口さんがREENALずっと読んでくれてたのにも感激しましてdigmeout edition行きましょう、という感じでしたね。懐かしいですね。

懐かしいですねぇ。
このあと、藤原さん、銀行でお花を飾ろうキャンペーンっていうの考えはりましたね。

 

はい、ポスターをショーウィンドウ飾るので、それに合わせてお花を飾ってくれませんか?ってラジオやホームページで呼びかけをしたんです。

 

主婦の方とかって、お花生けても家に置いとくだけで発表の場がないんですよね。銀行をオープンにすることで、「わたしのお花見に来てー」みたいな感じで銀行にまた人がくるんですよね。
それも新しい銀行を作るきっかけになるわけで。

 

でもこれやる言うたとき銀行員なんて言うたか知ってます?
「花を生ける垣が割れたらどうするんや」って。やから「知らん」って。
「そんなこと言う人はこの企画応募しません、そんなことがあったら全責任とりますから」って言ったらなんのやっぱり苦情もなかったです。

カードの話に戻りまして、第10段、ここで全国展開しました。
そしたら東京からクレームがきたんです。

 

「なんで扱ってないの?」って。
「扱いますがな〜」言うて。

 

結局上からのオーダーはいっぱいくるけど、下からのオーダーは初めてやと。銀行員の人が、こんなクレーム困るんでちゃんとやってくださいって本部に連絡がいくんです。

 

そしたらまた「大阪のラジオ局の企画でしょ?」みたいなこと言うんです。やから「digmeoutは世界です」って。で、通したんです。
東京で記者会見もしましたよね。これも同じ会社やのになかなか場所も貸してくれず。変だったんですけど。フジテレビのめざましテレビとかにも出て。

 

いいこと書いてましたよね、”アーティストに育てられていく銀行”って。

 

最初アーティストたちを育てるっていう企画だったんですけど、逆にアーティストに育てられてる感じでしたね。

 

この時藤原さんが太公良くんの絵のリーナちゃんを全社のキャラクターにしようって言ってバッチ作って全社員付けてましたね。「これなんですか?」って言われた瞬間にみんな説明しよう、みたいな。

 

こ れ春のキャンペーンだったんですけど、反対意見もあるわけですよ。でももう亡くなられたんですけど、細谷会長が年末の最終日にそのバッチつけて全フロア 回ったんですよ。絶対文句言われませんよね、もう。「これ知らないの?これ次やるんだよ〜」とか言うんですよ。「この人かっこええー!」って思いました ね。会長つけてるもんやから前役員次の日から全員つけてましたね。ほんとに、これは感動しましたね。

 

結局16段までやって、79万4千口座、やりすぎましてん。

 

こ れ今でも苦情くるんですよ。今銀行のカードってICチップ入ってるやつで、作るの時間かかるんですよ。古いカードを新しいのに変えてくださいって言うと、 「なんで変えなあかんねん!このカード気に入ってんねん、これと同じカードにしてくれんのか!また緑になんのか!」って。「緑になります」って謝りますけ ど。やりすぎたのでここで一旦終わってるんですけど。

 

そういえば株式の査定にアナリストがくるんですよね?

 

そ うなんですよ、我々の投資家って、今すごく海外の方が多いんですよ。外国人の方の比率も高くて。その時に社長がプレゼンに行くんですけど、このアートのプ ラスチックカード作って持って行くんです。で、こういった活動をアナリストの方に言うと、ガーッと株があがるんですよ。

 

「これは社会貢献やから海外に発表しなさい」ってアナリストの人に社長言われたんですよね、そんで向こうへ持って行ったらスタンディングオべーションで。これでも十分やのに、REENALやって色んなものがおまけで付いてきましたよね。

編 集者になりたいって言ってる子がいて、その子に編集やってもらっいましたよね。藤本くんっていうんですけど、今や有名人でRe:sっていう会社作って” ニッポンの嵐”っていう本を震災の後にシリアル番号入れて配ったり、秋田県の”のんびり”っていうフリーペーパー作ったり。

 

彼 が学校の先生やってるときに、水筒を持とう!っていうキャンペーンをしたんですね。ペットボトルも減るしって。象印に自分で行ったりしてずっとやってたん ですよ。それでうちの会社も手伝ったりしてたんです。「谷口さん、これからは水筒の時代ですよ」とか言ってて、その時は何言ってんねん、て言ってたんです けど。

も うひとつ、バングラフィックスっていう人がいて、サーフィンにいくと波が高くて、地球環境がやばくなってきてると。これを啓発するキャンペーンをやりま しょう、ってことになったんです。「地球がほんまにヤバいねん」ってキャンペーンでうちのカフェで展覧会やったりしてたんです。

で、 藤原さんも見に来てもらって「これなんかできませんかね?」って僕が相談したら「水筒とこれとみんなくっつけたら”地球がほんまにヤバいねん”がもっと良 くなるから」って。で、万博でいつもやってるファンキーマーケットで”RE!SUITOU”キャンペーンっていうのを一緒にやったんです。これは何をする かというと、水筒を持ってきたらお茶入れます、っていうキャンペーンなんです。

 

最初の年は、給茶とかはやってなくて、マイ水筒にお茶を入れて持ってきてください、そしたらシールあげます。それだけやったんですけど。それでも1,000人来たんですよ。その後、給茶ブースもできまして、水筒もブームになって。

 

この1,000人の写真を象印さんに持って行ったら「しまった!やっとけばよかった!」ってマイボトルキャンペーンがその年から始まったんですよね。水筒もめちゃくちゃ売れて。

 

でも水筒のキャンペーンやったらペットボトル減ると思ったんですけど、ペットボトル増えてて。こりゃあかん、と思ってJoin the Loopっていう取り組みを始めたんです。夏フェスでペットボトルを集めて、来年それでTシャツを作ってそれを売りますっていう。
1年がかりのキャンペーンなんですけど、URBAN RESEARCH さん・清水温泉さん・東洋紡さんと組んでやりました。東洋紡さんがプラスチックを繊維に帰る技術を持ってはるんで。

 

で、これを夏フェス会場で売ってるのも藤原さん、という。
どこまでやんねん。(笑)

 

そうなんですよ、これ結構テント張るの大変なんですよ。

 

それは知らんわ!(笑)
REENALって名前で色々やってますね。

 

そうなんですよ、僕ずーっと作りたくって、通帳ケースってのも作ったんですよ。絶対売れへん、誰がそんなん買うねんって言われてたんですけど。これはオンワードさんで作って、フェリシモさんで売ったんですよ。これなんぼ売れたか知ってます?4万6,000個売れたんです。

 

な んで売れたかって言うと、みなさん通帳って捨てたことないでしょ?記帳済みの通帳って、ゴムバンドで止めて引き出しの中にボーンと放ってるでしょ、みなさ ん。あれって思い入れがあるじゃないですが、だからこれにちゃんと入れて保管してください、って言ったらめちゃめちゃ売れたんです。フェリシモさんも最初 は「どうかな?」って言ってたんですけど、売れるようになったら「風水に効く金色のやつ作りましょう」なんてなって、色んなやつ作りましたね。

 

でもこんなにやっても1円も儲けてないんでしょ?

 

そうなんですよ、全く、アイデアだけで。銀行は決まりがあって銀行業以外で儲けちゃだめなんですよ。お金貰ったらもっと色んなことできるのにな〜って、思うんですけどね。

谷口さんとも5〜6年で500個ぐらいやったんですけど、前に谷口さんが言うてた「ふとしたきっかけで繋がる、広がっていく」っていう言葉なんですけど、これみんなができたらいいなって思って。

 

で、 僕その時色々やりすぎやって言われてて、「予算ゼロ宣言」をしたんですよ、6年前ぐらいに。そしたら「頑張っとったのになあ、藤原ももう終わりやなぁ」っ て言われて。業務広報費っていう広報に使うお金を上手く使ってやってたんですけど、やっぱり言われるんですよね、やりすぎって。範囲内でやってたんですけ どね。

 

今でも覚えてますわ、太陽が沈む感じの時に夕日浴びながら「お前評判悪いで…」って言われましてん。「なん で評判悪いんですか?」って聞いたら、「東京でむちゃくちゃ言われてる、なんかわけわからんことやってる奴がおる」って。「どうしたらいいんですか?」っ て聞いたら「予算をちょっと削れ、予算をゼロにせぇ、お前らのやってることはみんな持ち寄りでやってんねやろ?お前がほんまにそれがちゃんとできてんね やったらゼロでもできるやろ」って。それで「予算ゼロ宣言」をして、波紋を呼んで、さっき言うてたみたにに終わりやなんやって言われてたんですけど。

 

その時思ったのがこ のやり方をみんなができるようにしたら残るなぁって思ったんです。振り返ってみたら、上手くいってる企画ってお互いの「やるべきこと」と「強み」が綺麗に 組み合わさってて、因数分解できることに気づいたんです。この2つを明確にできたら、コラボレーションはいっぱいできますよ、っていうのを今やってるんです。

 

と いうことで、僕今5部署兼務してて、リーナルビジネス部っていう部署もできて。ちゃんと部になったんですよ、部に。実はこういった新しいことをやる、とい うことをグループの戦略にしようということになって。まあ私は新しい銀行像を作るという言葉に基づいてやってきました、という感じです。

 

私はいつも何をやっている人かと聞かれたら「銀行員です」と答えます。
今説明したこと全部、銀行員の仕事だと思ってます。銀行員ってみなさんもお付き合いあったと思うんですけど、お金の話ばっかりするでしょ?お客さんの頭の中がお金のことにしか興味がないと思ってるんですよ。だからお金のことばっかり言うんです。

 

で もそんなことないですよね?お金のことちょっと興味あるけど、それ以外のところの方が興味ありますよね?面積の狭いお金の方ばっかり銀行員攻めるんです よ。こんな小さいのに。なので私は金融に関係ない、非金融の所の満足度を上げた方がいいんじゃないですか?と思ったんです。

 

で も銀行員って、非金融のプロフェッショナルじゃないですよね?そこを埋めてくれるところってどこにあるんですか?って言ったら、それは我々のお取引先さん になるんです。FM802さんも我々のお取引先さんです。色んなコンテンツを持ってる企業さんと組んだらなんでもできちゃうっていうことなんです。でも銀 行法というものがありまして、銀行業以外やったらあかんという法律がずっと続いてるんです。これなんでかわかります?これは銀行がすべてのことをやったら 世界征服してしまうということなんです。

 

ということは、銀行ってなんでもできちゃうっていうことの裏返しなんや な、って思ったんです。これがベースにあります。我々が単独でやってる企画っていうのはゼロなんです。コラボレーションっていいな、っていうのが本当に実 感としてあって、一緒にやるっていうことがすごい力なんですよ。

今までの天神橋筋商店街もそうですけど、一緒にすると絶対切れないんです。象印さんなんかもずっと続いてますし。なぜかというと信頼感が深まって「もっとやろう、もっとやろう」ってなるんです。金融だけの取引やと他の銀行に浮気されちゃいますけど。

 

これってめちゃめちゃええことなんじゃないですか?
「やるべきこと」と「強み」をつなげる。あとは銀行員の役割で大切なことは”触媒的な人材になる”ことじゃないかと思ってます。

 

結 構企業さんの方もおられますよね?今の私の問題意識みたいなところもお話したいんですけど、例えば会社があって、その中に経営者がいます、で、現場の人が います。これなんかよく相容れないみたいなところありますよね。ところが今多分、経営課題みたいなものも多様化して複雑化して増えてると思うので、全体色 んな部署で協働せなあかんのですよ。これは社内外も一緒です

 

よく言うでしょ?「多様性を活かしましょう」とかダイ バーシティとか。全部の方々が力を発揮して取り組むみたいなことをしないと、この世の中持たない、みたいなことは至る所でおこっているんです。なので、 私、協働どんどんやりましょう、みたいなことを言ってまして。それでそれを実現するためにもう私、現場に行ってます。会社に行って「話し合いましょう よ」って。とか、地域に行って意見聞いたり。現場の方の一番不得意なことって、自分たちの考えをまとめ上げることなんです。共有認識を持ってまとめあげる みたいなことがすごく不得意なので。

 

何が分からんのか分からへんことが大きな問題ですよね。

 

そうです。そのなにが分からへんのか、っていうのが「やるべきこと」ですよね。

 

このままではあかんと思ってるけど、分からへんのですよね。

 

そ うなんです。モヤモヤっとしてて、話し合ってるけど解決せえへん、きっと延々と話し合ってたらそこに行き着くんですけど、そんなにみなさん時間有り余って ませんから。なので「2時間を4回やったら企画できます」みたいなことを今やってるんですよ。8時間でできます、みたいな。みんなでテーブル囲んで集まっ ていただいて、自分たちが共有共感して、最終的にみんなで一緒に何かやりましょう、っていう。そんなことを今やってます。

 

場をちゃんと儲けてプロセスを見えるようにしたらいいんです。
「3つの視点と9つのポイント」っていうのがあるんですけど。これ私が考えて出したんじゃなく、皆さんの話し合いの中から出てきたんです。けど。これも覚えといてもらえたらなーと思います。

 


ーーーーーー「3つの視点と9つのポイント」ーーーーーー

 

・3つの視点
①協働による組織づくりのイメージ「共有価値の創造」
②協働の「3大要素」
③協働に必要な「3本の矢」

 

・9つのポイント
①現場主導=「主体性」
 社員の「共有・共感」
 「一緒に作る」=「協働」
②テーマ毎の「やるべきこと」
 協働先の「強み」
 強みとやるべきことをつなぐ「触媒的人材」
③定期的な「場」=ラウンドテーブル
 議論の「見える化」
 事業活動の「運営マネジメント」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とはいえ、そんな上手いこといきませんねん。なんでかわかります?
例えば谷口んさんと僕が初めて会った時、やっぱりお互い牽制し合うじゃないですか。怖いっすもん。でもそこをなんとかしたくて。

 

当 たり前なんですけど、同じものでも違う角度から見たら見え方って違うでしょ?立場・見解によっても違いますよね。でも日本人って、そのギャップがないもの としちゃいがちなんですよね。お互い考え方が違うっていうのを最初から言っちゃうんです。人によって情報量が違うんで、そのギャップを埋めないとだめです よ、伝わってるつもりでも伝わってませんねん、と。でもこれを言っても、みんな「なんでわかってくれへんねん」とか言うんですよ。

 

よく私も嫁さんに言われるんですよ。「あんたなんで日曜日出かけていくの」って。それって僕が説明してないからですよね?でもそこを言わないでわかってくれよ、みたいなことを思っていると埋まらないんです。
ちゃんとそこは説明したら分かってくれるんですよ。

 

で、 現場の方々は現場の情報を持っているのでテーマごとの「やるべきこと」をちゃんと決めていただきます。これが決まったらあとは楽なんです、やるべきことが 明確なんで。「やるべきことはこれです、なのでみんな何かできることを出してください」というとたくさん出るんです。「やるべきこと」が明確だったら集ま ります。

 

繁昌亭もなんでお金が集まったかというと、「上方落語の小屋が大阪にはありません、政府も大阪府も大阪市も協力してくれません」って言うたら、みんながお金出してくれたわけですよ。
これなかったらあかんでしょ?という思いが明確なので、賛同者が増えたんです。メイクムーブメントって、そういうことなんやなぁって思いました。口で言うとすごく簡単で、当たり前なんでけど、この当たり前のことが実はできてないことが多いんです。

 

で、「2時間を4回やったら企画できます」ってやつなんですけど、まず地域の方々に自分たちでテーマを決めていただきます。僕が決めても後から文句が出ますし、「お前誰やねん」ってなりますから。

 

ど うやって決めていくのかというところなんですけど、まず「あるべき姿」っていうのがあります。それと「現状」、そしてその二つの差が「課題」。でもこの 「課題」を見つけて、「よし、解決しに行こうー!」ってなると失敗します。なんでかというと、こういう課題認識みたいなことって今までもしてて、色んな取 り組みをすでにやってはるんですよ。
だからこの取り組みを振り返るということがすごく大事なんです。

 

特に地域づくりとか会社づくりやってる人って、必死にやってはるんですよ。「俺らはそんなん分かってるわ」と。ずっとこの課題に対してやってきたという自負を持ってはりますんで、そこに対するリスペクトは忘れてはいけません。

 

けど、「それだけやってても、これできてませんよね?」と。ここで初めて「やるべきこと」が見えてくるんです。
根本的な根っこのところが見えてくるんです。

 

で、それが出てきたらそれを実現するためにどういったことができますか?という風になります。僕はこのプロセスを見えるようにしてるんですけど、これは後ほど説明します。

 

一方で「強み」ってありますよね?これを実現するための強みです。
この強みをどう掴むかというと、ベテランの銀行員なんかやと平気で日常会話から掴めたりするんですけど、例えば初めて営業に出る子が百戦錬磨の社長さんから、そんなことなかなか聞き出せないんです。

 

そこでわたし11ヶ月ある支店に入りまして、「お前もうクビ!」って言われてる子について毎週仕事内容をヒアリングしてたんです。
そこで、「3つの質問」をしろ、と。

 

「成功の秘訣と、克服の秘訣と、事業の原点」っていう3つの質問を。

 

み なさんも自分に当てはめてみて欲しいんですけど、今までで一番上手くいったことってあるでしょ?それ聞いて怒る社長さんってなかなかいないんですよ。「今 までで一番上手くいったこと教えてください」って言ったら「よう聞いてくれた」って、めっちゃノリノリで喋ってくれるんです。

それから今まで話聞けなかった外回りの子が「藤原さんやりました!1時間半帰してくれませんでした!」って。そのあと言ったんです「ちゃんとその理由を聞いたか?そこに強みが隠れてるんや」ってね。
そうしたらその会社にしかないものが見えてくるんです。

 

で、それ聞いた後に、その反対、「今までで一番苦労した話教えてください」って聞くんです。「どうやって克服したんですか?」って聞いたら、「藤原さん!また1時間半帰してくれませんでした!」って。
「その中で業界の話とか、ルールとかも、全部教えてくれました」って。

 

もうそうなったらしめたもんです。最後に、「なんでその事業始めはったんですか?」っていうところも聞くんです。これ実はドキュメンタリーの三大要素なんえす。これを聞くと「強み」が分かる、「やるべきこと」も掴む。このことを貯めていくともうつなぎ放題なんです。

これその支店でやったら、融資額がトップになったんですよ。で、その子全国1位になったんですよ。で、そんな人が同じ支店から3人も出てきたんですよ、すごいでしょ?

というような感じで、ごくごく当たり前のことなんですけど、ぜひ皆さん覚えといて頂きたいです。

 

1週間に1社でいいんです、よく銀行って何百社も行けとか言いますけど、1社でもしんどいはずなんです。
外回りの人間って、だいたい支店に5人くらいいるんですけど、1ヶ月やったら1週間で5社、1ヶ月で20社、半年で120社でしょ。
で、120社ぐらい集まった時に、「強み」の分類をしてくれって言うんですよ。これの分類するのがポイントなんです。

分 類するのも、そのメンバーで決めてください。これをやることで、全員が強みを読むことになります。読んだ瞬間に、「俺の取引先こんなところある!これ使え るんちゃうの?」っていうのがあちこちで起こるんですよ。こういうことが起こって、この支店は色んなお取引先さんから信頼を得て、業績がの伸びたというこ となんです。
これ遠回りに見えて、すごく近回りなんです。

 

相互理解のために自己紹介・成功談・苦労談・を話す、それに対する気づきを出してもらう、話聞きながら心に残ったことをササッと書いとく、これをまたメンバーに分類してもらう。
ここで先ほど出てきた9つのポイントを見せて、課題が見えてくるんです。そしたらもう大成功です。

 

でね、私、先ほどの藤本くんにも教えてもらったんですけど、編集ってすごくいるなぁと、思うんです。
私は話し合いの場を編集してるだけなんです。話し合い自体はメンバーの人がしてるんです。編集って、さっき言ってた「やるべきこと」と「強み」を知る、本質を掴む、これを組み合わせてストーリーを展開するみたいなことに通じるなぁって思うんです。

要素をちゃんと集めて分類する、こういったことを大学や大学院なんかでは教えてます。

 

よくワークショップなんかで分類のときに付箋使いますよね。
付箋って枚数が出るでしょ?この枚数がポイントなんです。大学の教授に教えてもらったんですけど、枚数が出て、数えることができたら「見える化」できるって。言葉で言ってたことが見えるようになることによって、議論がぶれなくなるんです。

 

ずっとこのやりかたを踏襲しています。
「あるべき姿」をまずピンク色の付箋に書いて1枚につき一項目書く、それに比べて今どうですか?っていうのを次は青色の付箋に1枚につき一項目書いてもらいます。
こうやって書いてると模造紙いっぱいぐらいにだいたいなるんです。
そうすると嫌なんですけど、わかってくることがあって、それが「現状≒課題」になるんです。

 

次は、じゃあこれを分けてみましょう、ということになります。
そうすると最初のピンク色付箋が扱うべきテーマになって、次に書いた青色の付箋がやるべきことになるんです。

全部はできないので、1こずつやっていきましょう、と。青色の付箋が多い項目がだいたいやらなあかんことになることが多いんですけどね。

 

こ れで出た課題をもう一回同じように付箋に書いていって、絞っていきます。テーマの中でもまた、課題みたいなものができるんですよね。ここで、課題に対して どんなことをやってきたか?ということを次は黄色の付箋で書いてもらいます。そうすると、取り組み数が出るんですよ。こんなかんじでさらに絞っていきま す。

こうしていくとだんだん本質に行き着いて、本当の「やるべきこと」が見えてくるんです。こういうのを図解にして見せると議論がぶれないんです。よくあるのが、次に議論しますよってなったときに、また最初に戻って堂々めぐり議論みたいな、これを防ぐ為の図解なんです。

 

こ こまでいったらしめたもんです。これをさっき言ってた「3つの視点と9つのポイント」に、当てはめるんです。ここまで理詰めでいったら誰も反対する人はあ りません。こんなふうになりたい、今はこうです、その差の課題がこうです、今までこんなことやってきました、でもここが足りてません、だからそれをやるん です、っていうと誰もが納得します。議論で裏付けも取ってます。

 

「やるべきこと」が決まったら、それに対して自分 にできることを出してください。これは実はその人たちの主体性を引き出すためのものなんです。自分たちでもできないところは、こんなところに手伝っても らったらいい、ということでまたちょっと出してもらって付箋に書きます。想定される協働先を書いてもらいます。

 

ここまでいくと我々もつなぎやすいですよね。絶対ハズレないわけですよ、こうやって事業案作っていくんです。

こ うやって半年後、「どうなりましたか?」って聞いたら、自分らで決めたもんやし逃げられへんから、やらんとあかんことはこれで、自分たちはこれをやって、 こういうところが欲しいです、ってのをちゃんとやってるんです。これをちゃんとやっていきますと、事業案ってのが全部出来上がっていくんです。

 

私は今、大阪府や愛媛県でそういったことをやらしてもらってます。
企業さんで例にあげましたが、地域版もあります。地域の方々に事業案を作ってもらったら、企業さん、平気で100社ぐらい集まります。
「やるべきこと」が明確なんで、できることがたくさん集まるんですよ。
こうやってコラボがどんどん生まれていって、事業案ができていくんです。

 

地域の方々の方が難易度が高いんですけど、それでもできてるんです。やから企業さんなんかやったらものすごくスムーズにいきますね。今のやり方って、どっかの本で引っ張ってきたんじゃなくて、現場で鍛えられたんですよ。もう突っ込まれまくって。「お前誰や」から始まって。
その突っ込みどころをなくしたらこのやり方になったんです。

 

去 年は42回やって2,000名ぐらい参加していただいて、事業案もできて選抜大会もやって。最終的に6案選抜されて、企業さんに向けてプレゼンしたんです けど、外れたやつも実現してるんですよ。こんな感じで進んでますねんって言うて企業さんに説明会やったら、50名くらい参加してくれて実際の交流会でも逆 に企業さんから札を入れていただくみたいなかんじで、コラボレーションを創発していってるんです。

 

大阪でこんなん やってたら愛媛から呼ばれて。支店もなにもないんですけどね。今は県の事業になって、去年は4市回りました。四国中央市、新居浜市、八幡浜市、宇和島市。 これ3年間で全市回るんですよ。1年前に事業案やったんですけど、小学校を使ってみたいな。今、地方創生みたいな感じになってます。これ1年間前倒しで やってたので、地方創生の予算がついてるんですよ。っていうことでこれが地元のテレビに出まくってるらしいです。

 

なんで私のやってることに企業さんが反応してるのかと言うと、銀行冥利に尽きるんですけど。最後、企業さんを集めるみたいなところで、銀行ってお取り引きのないところはないくらい、色んな業種の方々とお付き合いありますので、色んな活躍の場があるんですよ。
CSRってよく言われましたよね?じゃないんですあれ、本業の部分で何できるかみたいなことの創発なんですよね。
それがCSRの次の概念とかいう風に言われてるんですけど、CSV(Creating Shared Value)って言われるんですけど、そうじゃなくて…

 

これで儲けようってことですよね?

 

そうですそうです。まさに。
ビジネスチャンスを作る、だから続くんですよね。「やるべきこと」が明確で、企業さんができることを持ち寄ったらすげぇぜ?みたいな話なんですけど。

 

で、わたしの今の問題意識はこれです、トップダウンとボトムアップってよく言いますよね。私どっちもどっちやと思うんですよ。
上の人は思いつきで言っちゃってるみたいな、でも色んなお付き合いがあって先見性もありますよね。現場は現場で、現場情報があるっていうのが強いわけですよ。地域の方々も地域の情報があるからあれだけのこと考えられるんです。これがすごいんです、でもまとめる力が弱い。
そこをお手伝いします、という。

 

それと、行政主導と住民主導、経営主導と現場主導みたいな話なんですけど、そこの落ち着きどころを「止揚」って言って哲学用語なんですけど、落ち着きどころを見出すみたいな。

現場の方々って、意外と今行政が考えてること知らなかったり、経営が考えていることを知らなかったりします。これの着地点を上手く見出すみたいなことが今やったやり方ですね。

 

わたしがいまこだわっているのが、今日のテーマでもある「はじまりのはじまりをいっしょにつくる」です。銀行員って最後のとこだけ欲しいみたいなことを言うんですけど、そうじゃなくて、最初の「なにせなあかん?」のところから始めましょう、みたいな。

 

お互いの「強み」を持ち寄ることによって実現できる、といことが新しい銀行像なんじゃないかな、というかんじで今ようやく答えが見つかりかけてるのかなぁと思います。

やってたらもうみんなひらめくんですよ、「あんなこともできるんちゃうかー、こんなこともできるんちゃうかー」って。そのひらめきを管理するみたいなことがさっき言ってた共有価値、CSVのことなんじゃないかなと思っていて。

 

私としましては色んな領域でこの「はじまりのはじまり」を一緒につくるということをやっていきたいなぁと思ってやっております、ということでございます。

 

でも最初の最初におっちゃんが商店街に行ってなんかできませんかねぇって落語してハンコ押して、っていうのがなかったらないですよねぇ。

    

 

私の上司も「好きなようにやれ、お前の思う銀行像を形にせえ」と。

    

 

商店街歩いてたら「藤原さーん!」言うて。ほんと嬉しかったです。

    

 

銀行のお客さんの色んな関心事がありますよね。それを提供することによって、まず一回銀行に足を踏み入れていただくんです。

    

 

でも802さんと組んでなかったらこういうイベントもどうやって組んでいっていいのか分からなかったですよ。ほんとに。

    

 

最初アーティストを育てるっていう企画だったんですけど、逆にアーティストに育てられてる感じでしたね。

    

 

「digmeoutは世界です」って。で、通したんです。

    

 

結局16弾までやって、79万4千口座、やりすぎましてん。

    

 

僕ずーっと作りたくって、通帳ケースってのも作ったんですよ。

    

 

REENAL式手法の展開

    

 

3つの視点と9つのポイント

    

 

「やるべきこと」と「強み」をつなげる。あとは銀行員の役割で大切なことは「触媒的な人材になる」ことじゃないかと思ってます。

    

 

私は話し合いの場を編集してるだけなんです。

    

 

色んな領域で、この「はじまりのはじまり」を一緒につくるということをやっていきたいなぁと思ってやっております、ということでございます。

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